12月24日午前9時前、国会正面玄関前では当選証書を手にした日本共産党衆院議員が初登院し、大勢の報道陣に囲まれました。30代と40代の新人議員9氏の集合写真に続き、1人から6人に増えた女性議員団が勢ぞろいすると報道陣が一斉に注目し、撮影が盛り上がりました。その後、当選議員はそろって院内に入り(写真)、職員から新しい議員バッジを胸につけてもらいました。
総選挙を受けた第188特別国会が24日開かれ、日本共産党は新人議員14人を含む衆院議員が初登院しました。会期は3日間です。日本共産党は衆院で21人へと画期的躍進を果たし、衆参合わせて32人の党国会議員団となりました。議員が一堂に会した党国会議員団総会が開かれ、山下芳生書記局長が「安倍政権の暴走を国民とともに包囲していこう」と力強く呼びかけました。
あいさつした山下書記局長は、衆院17の常任委員会すべてに委員を出し、党首討論の参加資格や議案提案権を得たことに言及。「発言力が大幅にアップします。衆参合わせて32人になった党国会議員団が、新たな地歩を生かして獅子奮迅の活動を展開しよう」と訴えました。
そのうえで山下氏が強調したのは、今回の総選挙の結果が、決して「自民圧勝」ではなく、大政党優位に民意をゆがめる小選挙区制による「虚構の多数」だということです。
安倍政権に正面対決した日本共産党の躍進とともに、沖縄1~4区全部で辺野古新基地反対の候補が勝利したことをあげ、「安倍政権が国民からあらゆる問題で白紙委任を与えられたと考えるなら大きな間違いです。『二つの民意』を真剣に受け止めるべきです」と厳しく指摘しました。
消費税10%、「アベノミクス」、集団的自衛権、原発再稼働、辺野古新基地建設…。「安倍政権がこれからやろうとしていることは、国民多数が反対していることばかりです。強行すれば、国民との矛盾が激しく噴き出すことは避けられません。安倍政権の急所を突く論戦に力を尽くし、国民との共同を発展させ、安倍政権の暴走を国民とともに包囲していこう」と訴えました。
山下氏は、安倍政権との本格論戦となる来年1月の通常国会までに党国会議員団としてつぎの「三つの活動」=(1)国民との対話と共同を広げる活動(2)いっせい地方選での躍進をめざす活動(3)党を強く大きくする活動―を全党の同志とともに進めていくことを強く呼びかけました。
【「しんぶん赤旗」2014年12月25日付】