昨年9月、鬼怒(きぬ)川の堤防決壊による水害で甚大な被害を受けた茨城県常総市の住民らが11日、日本共産党の塩川鉄也。梅村さえこ両衆院議員とともに、国土交通省に水害の再発防止などの対策を要請しました。
申し入れたのは「常総市水害・被害者の会」の代表ら約30人。整備計画に基づく鬼怒川の改修工事について、堤防の質的な強化など「再び決壊を起こさない、安全な堤防を」と求めました。
太陽光パネル設置に伴う自然堤防の掘削で若宮戸地区の洪水被害が拡大した問題では、同地区の住民らが、国交省関東地方整備局の「鬼怒川直轄河川改修事業」(2014年10月)で若宮戸地区を河川改修の対象から外した理由を問いました。
応対した国交省の担当者は「同地区での掘削を受け、どう堤防を整備するか検討中だった」と回答したのに対し、参加者から「後付ではないか」と声が上がりました。
堤防が大規模に決壊した三坂地区について、水源開発問題全国連絡会共同代表の島津暉之氏は、決壊箇所の堤防の高さが周囲より一段と低かった点など、対策を取らなかった国の責任をただしました。
塩川氏は「国は水害の原因究明とともに、堤防強化など住民の暮らしの安心のために迅速な対策を取ってほしい」と求めました。
日本共産党の山中たいこ、上野高志両茨城県議と常総市議団、自民党衆院議員の秘書が同席しました。
【「しんぶん赤旗」2016年5月12日付】