日本共産党の塩川鉄也、梅村さえこ両衆議院議員は7日、埼玉県所沢市の米軍所沢通信基地上空を米軍ヘリコプターが頻繁に飛行している問題で、現地調査を行いました。共産党所沢市議団と、県平和委員会の平山武久代表理事も参加しました。
高層住宅やがっこうなどと隣り合う同基地には近年、ヘリコプターが繰り返し飛来するようになり、苦情が相次いでいます。市の問い合わせに米軍は15年3月、横田基地所属のヘリコプターが飛行訓練していることを明らかにしました。
塩川、梅村両氏らは住民から聞き取りを行いました。基地に隣接するマンションの男性(63)は「ヘリコプターは基地の上空を3、4回旋回していく。夜の7~8時ころに飛ぶのですごく気になる」と話し、UR住宅の男性(67)は、「基地内を5~10分ホバリングして、着陸することもある。建物のそばを通るとバタバタとすごい音で、テレビも聞こえない」と訴えました。
塩川氏は、横田基地のヘリ、UH1Nの任務が要人輸送にとどまらず、捜索・救難に広がり、横浜では兵員のつり下げ訓練まで行っていると指摘。「所沢も無縁ではありません」と話しました。
基地対策を所管する市企画総務課では内野孝雄課長が、基地でのヘリの飛行訓練は以前から不定期にあったとしつつ「最近は夜間の飛行が多くなっている」と説明しました。
塩川氏は「飛行場でもない場所での航空法の最低安全高度も守らない軍事訓練飛行は許せません。ましてや市街地の上空です。住民の騒音被害や安全を考え、米軍や防衛省に飛行訓練の中止を求めてほしい」と市に要請しました。
【「しんぶん赤旗」2016年6月14日付】