昨年9月の関東・東北水害で鬼怒(きぬ)川の堤防が決壊し大きな被害に見舞われた常総市で10日、「復興祈念式典」が開かれました。日本共産党の梅村さえこ衆院議員、山中たい子県議と石川栄子、堀越道男の両常総市議が参加しました。
神達岳志(かんだつ・たけし)市長は、市民協働による防災の充実と強化などを目的として、9月10日を「常総市防災の日」と制定したと発表。復興に向けて「住宅を失い市外で過ごす約80世帯が市内に戻れるよう取り組む」と述べました。
石井啓一国土交通相、橋本昌茨城県知事、茨城県選出の国会議員らがあいさつしました。
式典参加後、梅村氏は「自宅に戻れずにいる人への支援は重要です。被災者生活再建支援制度の拡充を国に求めてきました。被災業者、河川整備などで残された課題についても、引き続き国会で取り組んでいく」と話しました。
山中氏は、県の大規模災害特別委員会で、常総水害検証委員会の責任者が「水害当時、市内の二つの広域消防本部の連携が欠けていた。市町村合併の弊害ではないか」などと指摘したことについて、「教訓とするために、検証を深める必要がある」と語りました。
市内全小中学校と茨城大学が共同実施した防災訓練について、同大学の伊藤哲司教授らが報告しました。
【「しんぶん赤旗」2016年9月10日】