埼玉県と東京都を流れる荒川の洪水調整機能を持つ「荒川調整池」を拡大する計画について、日本共産党の梅村さえこ衆院議員と村岡正嗣、金子正江、前原かづえの各県議は6日、現地調査を行いました。
国土交通省は2016年3月、荒川水系河川整備計画を策定し、現在整備されている荒川第一調整池(さいたま市、戸田市など)の上流に向かって、今後30年間で第二~四調整池を整備する方針を決めました。事業費は2500億円と想定されています。
梅村氏らは、国土交通省職員の案内で第一調整池を視察。職員からは、第二~四調整池の整備計画の具体化はこれからで、国と地方の負担割合なども決まっていないなどの説明を受けました。
視察後、一緒に視察した市民団体「八ツ場ダムをストップさせる埼玉の会」のメンバーと懇談。水源開発問題全国連絡会共同代表の島津暉之さんは「調整池の増設は河川敷の豊かな自然を損なうおそれがある。今求められているのは内水氾濫の対策ではないか」と語りました。
梅村氏は「暮らしに大きな影響を与える事業が住民の声を聞かないままに進められようとしており、必要な事業かどうか検討が必要です」と話しました。
【「しんぶん赤旗」2017年2月7日付】