改選数4に対し、日本共産党の梅村さえこ候補=新=と、自民党、公明党、国民民主党(推薦)の3現職、立憲民主党、日本維新の会、れいわ新選組の3新人など15人が立候補し、大激戦となっている参院埼玉選挙区。梅村氏は最後の1議席をめぐり、各党候補と当落線上で激しく争っています。
「当落線上へ猛追しています。今度こそ国会に押し上げてください」。連日、党幹部が入る埼玉県内各地で梅村氏が訴えると、どこでも聴衆は大きな拍手で応え、熱気に包まれます。「猛追」との情勢が「頑張れば勝てる」との決意になり、全県の党員・後援会員が大奮闘しています。
「平和と暮らし」をめぐる問題で、軍事費2倍化に正面から反対し、消費税減税や賃上げなど、暮らしを守る具体的なビジョンを示す梅村氏に期待と共感が広がっています。
党事務所には「私たちは給料も上がらず苦しんでいるのに、何が軍事費倍増か。絶対に勝ってくれ」などの電話が連日かかってきます。
自民党、公明党が、消費税を減税すれば「年金3割カット」「日本が沈没する」と国民をどう喝したことにも怒りが広がり、梅村氏の宣伝で「年金カットなんてひどい。この政治を変えよう」と、飛び入りでマイクを握る人も。追い詰められた公明党の現職は、消費税10%増税をを強行したにもかかわらず、公営掲示板のポスターに「『軽減税率』導入の立役者 物価高対策に全力!」とのシールを張り出しています。
また、青年・学生党員や日本民主青年同盟員が青年向けの宣伝カー「ミライワゴン」で県内の大学周辺などを駆け巡り、青年と対話。「選挙に行かない」と話していた学生が、対話を通じて「選挙で政治を変えれば学費を下げられる」と変化し、支持を約束する経験も生まれています。
一方で、他陣営も自民党、公明党、国民民主、維新などの幹部が次々と埼玉入りし、必死です。自民党は地方議員らの力を結集し、総力をあげて支持拡大と駅頭宣伝を強め、国民民主推薦の現職は、前知事としての知名度を生かそうと、大型公共事業優先・福祉切り捨ての県政を進めてきたにもかかわらず、「県の財政を赤字から黒字にした」など実績を都合よく並べています。
党県参院闘争本部は「比例での5議席獲得と選挙区の勝利は、残された期間の猛奮闘にかかっている」と強調。徹底して「比例を軸に」を貫いて全党員・後援会員が決起し、大量政治宣伝と対話・支持拡大の大飛躍をつくりだすとともに、「折り入って作戦」で担い手を大きく増やして比例50万の得票目標を何としても達成しようと呼びかけています。
(しんぶん赤旗2022年7月6日付より)