日本共産党の梅村さえこ衆院議員は22日、さいたま市緑区にある民間認可保育所・めだか園を訪ね、黛(まゆずみ)秋代園長や保育士らと懇談し、保育現場の実態を聞きました。守谷千津子さいたま市議が同席しました。
黛園長と保育士らは、子育て中の保育士も子どもを預ける保育所探しに苦労しており、預け先が見つからず退職した保育士がいることや、昨年は出産や病気で5人の正規保育士が休むなかで人手が足りず苦労していると報告。「だんだんと心に余裕がなくなり、『豊かに落ち着いて、じっくり子どもとかかわりたい』という気持ちが小さくなっていってしまう」と訴えました。
入職2年目の女性保育士は「月2万5000円弱の奨学金を返しているから、今の給料では大変」と話し、同じく2年目の男性保育士は「将来のことを考えると、今の給料では結婚はむりだなと思う。もっと男性保育士もいてほしいけど、この給料では少なくてもしょうがないかなと思う」と述べました。
梅村氏は、共産党が認可保育所を緊急増設し、保育士の賃上げなど労働条件を改善するとした緊急提言を発表したことや、野党が共同で保育士処遇改善法案を提出したことを紹介。「もっと抜本的な処遇改善が必要です。子どもの健やかな成長を保障するためにも頑張ります」と述べました。
【「しんぶん赤旗」2016年4月24日付】