日本医療労働組合連合会(日本医労連)の第66回定期大会が25日、群馬県安中市で始まりました。憲法改悪と独裁政治への道を許さず、労働者・国民のいのちと生活を守るたたかう方針を討議し、決定します。大会は27日までです。
あいさつで中野千香子委員長は、8年連続で増勢したことを報告。来年の結成60年に向けて、組織の一層の拡大を呼びかけました。
参院選の結果について、安倍首相は憲法問題を選挙の争点から隠し続けたと指摘。その上で、安倍政権が改憲策動とともに「国民の声を聞かない暴走のアクセルを踏んでいる」と強調し、沖縄県東村高江の米軍ヘリパッド建設工事強行などを批判しました。
戦争法廃止の運動から始まった野党と市民の共同の広がりについて、労働者の賃金改善など15の野党共同法案提出につながったとし、「東京都知事選でも、市民と野党の統一の運動が進むことで私たちの要求実現にも近づきます。この運動を国民の皆さんと進めながら、組織を大きくして要求を前進させていきましょう」と呼びかけました。
三浦宜子書記局長が運動方針を提案。戦争法廃止、憲法改悪阻止の運動を広げるとともに戦争協力を行わない労使協定・労使共同宣言に取り組むことを提案しました。
社会保障の拡充にむけて医療・介護の現場から実態を告発する「看護・介護労働黒書」(仮称)の作成、自治体への働きかけ強める「いのちまもる地域キャラバン行動」や国民集会の成功を呼びかけました。
大幅増員と夜勤交代制労働の実効ある規制の実現に向けて新たに「夜勤交代制労働の改善署名」を100万の目標で2年間取り組むと報告。9月に夜勤交代制労働の改善をめざす国際シンポジウムを開催すると述べました。
全労連の小田川義和議長、全国福祉保育労働組合の澤村直書記長、日本共産党の梅村さえこ衆院議員らが来賓あいさつしました。
【「しんぶん赤旗」2016年7月26日付】