航空自衛隊入間基地(埼玉県入間市、狭山市)の拡張計画について、市民への説明が不十分で不誠実だとして、「ストップ入間基地拡張!市民の会」は24日、防衛省北関東防衛局(吉田廣太郎局長)に対し、抗議の申し入れをしました。
不誠実さ・工事着工を批判
梅村議員ら参加
市民の会は7月12日の申し入れで、拡張計画について全市民を対象にした説明会を開くよう求めていましたが、同27日に行われた防衛局の説明会は、一部の近隣住民にのみ周知。また、会の申し入れ時には開催日が未定であるかのように回答しながら、直後に入間市議向けに日程を通知するなど不誠実な対応でした。さらに、工事は市民合意のないまま始めないよう求めていましたが、今月21日に着工しました。
申し入れで出席者は、防衛局の対応を批判するとともに、改めて入間、狭山両市民を対象にした説明会の開催を要請。市民の会の小川満世共同代表は「戦争法(安保関連法)施行で、自衛隊の性格が大きく変わろうとする中で、基地の内容について市民が知りたいと思うのは当然だ」と訴えました。
応対した防衛局側は、市などと手続きを進めてきたとして「強行工事ではない」と強弁し、再度の説明会開催にも応じませんでした。
申し入れには日本共産党の梅村さえこ衆院議員、柳下礼子県議、入間、狭山市議も参加し、梅村氏は「防衛局の責任で積極的に市民に説明を行うべきです」と迫りました。
【「しんぶん赤旗」2017年8月25日付】