「しんぶん赤旗」3月21日付・首都圏版より
宇都宮市と栃木県の芳賀町が、住民合意もなくすすめるLRT(次世代型路面電車)の導入計画をめぐり、市民団体「LRT問題連絡会」は18日、市内のまちかど広場で「LRTストップ!市民大集会」を開きました。参加した約150人は、JR宇都宮駅近くまでの約2キロをパレードし、計画の撤回を訴えました。
集会では、日本共産党の梅村さえこ参院比例予定候補、無所属の福田昭夫衆院議員、社民党の福島瑞穂参院議員(メッセージ)らがあいさつしました。
市は、今年度内の着工をめざしますが、国の工事許可は出ていません。しかし、市は、導入にむけて2018年度予算に約150億円を計上。県は、建設時から25億円の支援(3月議会の知事答弁で)を打ち出すなど、一体で押し切る姿勢です。
梅村氏は、駅東部地区の建設費用だけでも約500億円ともなる同事業で、市が採算の根拠も示さないことを厳しく批判。「住民の合意もなく、路線わきの小学校区域の安全性も担保もない計画は、ただちに中止を」と述べました。
路線地域に住む男性(58)は「工業団地に通う人だけのもので、地域にメリットはない。税金を有効なものに使うべきだ」と話しました。