「しんぶん赤旗」5月14日付・2面より
日本共産党茨城県委員会は13日、つくば市に小池晃書記局長を迎え演説会を開きました。大雨の中、会場は2階席まで満席、第2会場もいっぱいとなり、熱気であふれました。小池氏が「政権運営能力を失った安倍政権を退場させよう」「12月の県議選で党の現有3議席を必ず守り前進させ、来年の参院選、統一地方選での党躍進を」と訴えると、会場は割れんばかりの拍手で応えました。
五十嵐立青(たつお)つくば市長と、昨年の知事選で市民と野党の共同候補として奮闘した鶴田真子美氏からのメッセージが紹介され、二見伸明元公明党副委員長や自由党小沢一郎後援会・茨城一新会会長の畑静枝さんらが激励にかけつけました。田口久克稲敷市長、前場文夫結城市長、須藤茂筑西市長、神達岳志常総市長からも祝電・メッセージが寄せられました。
県議選をたたかう山中たい子、江尻かな、上野たかしの3予定候補が必勝を訴え。大内くみ子参院茨城選挙区予定候補と、梅村さえこ参院比例予定候補(前衆院議員)が決意表明しました。
小池氏は、12月の県議選について、大型開発優先で暮らし・福祉に冷たい県政を変え、危険な東海第2原発の再稼働を許さず、廃炉を堂々と迫ることができるのが共産党県議団だと強調。県議選勝利で、来年の参院選での市民と野党の本気の共闘と党躍進につなげようと呼びかけました。
「世界で大きな変化が起きている」と切り出した小池氏は、南北首脳会談での「非核化と朝鮮戦争終結」の合意に続き、北朝鮮が23~25日に核実験場を廃棄すると発表したことについて、「一歩一歩前進している。心から歓迎したい」と表明。6月12日に開催される史上初の米朝首脳会談での、より踏み込んだ非核化の合意に期待を込めました。
また「朝鮮半島の分断の背景には日本の植民地支配がある」と指摘。「日本こそ先頭にたち、平和・協力・繁栄の北東アジアをつくるため、憲法9条を生かした主体的な外交戦略を持つべきだ」と訴えました。
演説の最後に小池氏は、「日本共産党という党名には、新たな社会に進むことをめざす未来社会の姿が刻み込まれている」と語りました。その上で、まともで国民を守るルールある社会への改革のため、大きな展望をもつ党の値打ちを知り、広げてほしいと訴えると、大きな拍手がおこりました。