「しんぶん赤旗」9月5日付・首都圏版より
日朝協会埼玉県連合会は4日、さいたま市内の常泉寺で「関東大震災95周年朝鮮人犠牲者追悼会」を開きました。
1923年の関東大震災の際、デマに感わされた当時の片柳村(現さいたま市見沼区)の自警団によって24歳の朝鮮人青年・姜大興(カンデフン)さんが殺されました。常泉寺には姜大興さんの供養のために当時の地域の人々が建てたお墓があります。
「関東大震災における朝鮮人虐殺――片柳村での事件について」と題して日朝協会埼玉県連の関原正裕会長か講演し、事件の概要やその背景などを解説。昨今の朝鮮半島情勢にも言及し、「2018年は歴史に残る年になる。朝鮮の統一と平和の第一歩が記される年だからだ」と強調しました。
追悼会には日本共産党の梅村さえこ参院比例予定候補も参加。関原氏の講演や亀戸事件などにふれ、「青年や朝鮮人の命が失われたこの歴史をしっかりと学んで、未来につないでいかなければいけないと改めて決意しました」とあいさつしました。
追悼会では、韓国伝統舞踊家の金順子(キムスンジャ)さんによる鎮魂の舞も披露されました。