「しんぶん赤旗」11月2日付・首都圏版より
「土砂を取り除いてみないと再建できるかわからない」―――。
「雪山賀歌」がつくられた群馬県鹿沢温泉。台風19号の被害に、老舗旅館「鹿澤館」のおかみは、玄関も、ロビーも、お風呂場も、すべて土砂に埋まった様子を指しました。「真田屋」は地下の機械室が水没。経営者は、旅館、観光の再建へ、「財政的支援がほしい」と強く訴えられました。
北関東4県全てで甚大な被害です。被災者の皆さんの要望を、地方議員団と力をあわせ、国、県、自治体へ届け、実現に全力をあげています。
これまでも声と運動で制度を実現してきました。4年前の関東・東北豪雨災害で鬼怒川が決壊し、茨城県常総市では3分の1が浸水しましたが、収穫後のコメや農機具への国の支援、半壊家屋世帯に25万円の茨城県独自の支援策をつくらせました。5年前の大雪被害では、ビニールハウス再建で国と県に9割負担させました。
関東・東北豪雨災害は茨城県で、災害死3人、災害関連死認定者を12人生んでしまいました。救援、復興の遅れで新たな犠牲を生んではなりません。国の支援制度を抜本的に強めていきましょう。