「しんぶん赤旗」12月25日付・1面より
消費税法の強行成立から31年となった24日、「消費税廃止各界連絡会」と「消費税をなくす全国の会」は、東京都内でそれぞれ街頭宣伝に取り組み、「いまこそ税率を5%に引き下げて景気回復を」と訴えました。多くの買い物客らが足を止め、消費税率5%への引き下げを求める署名に応じました。
消費税廃止各界連は「消費税率引き下げ景気回復!」と書かれた大きなのぼりを立てて新宿駅前で宣伝し、注目を浴びました。
マイクを握った全国商工団体連合会の星実副会長は、消費税10%で小売店の売り上げが減り、複数税率による混乱も深まっていると報告。青果店がユズを売る場合、食用なら8%で入浴用なら10%になるなどの例をあげ、「10%への増税が大きな混乱をもたらしています。消費税を急いで5%に引き下げて営業を守り、景気を回復させましょう」と呼びかけました。
川崎市から買い物に訪れた女性(47)は、「消費税が10%になって以降、『こんなにお金が減っていくの?』と驚く毎日です。以前は銀座の美容室で髪を切っていましたが、いまは1000円で切れる店に行くなど、生活を切り詰めています。ぜひ5%減税を実現してほしい」と述べ、署名しました。