「しんぶん赤旗」3月7日付・首都圏版より
新型コロナウイルスの感染拡大で安倍首相の要請により小学校などが休校している問題で、日本共産党の梅村さえこ衆院北関東比例予定候補は5日、埼玉県とさいたま市の学童保育連絡協議会と懇談しました。
自由に遊びまわるところ。学校より濃厚接触になる
県の協議会の森川鉄雄事務局次長、さいたま市の協議会の加藤哲夫事務局次長らが、小学校の休校に伴う県内の学童保育所の対応を説明。県と同市には同日、午前中からの学童開所にあたる運営経費の補助の増額やアルコール消毒液・マスクなどの支給、学校施設の利用を可能にすることなどを要望したと報告しました。
加藤氏は、さいたま市では学校が子どもたちの受け入れを行っているため、多くの学童はこれまで通り午後から開所しているものの、朝から開所せざるをえない学童もあると説明。「学校によっては『自習しかしてはだめ』というところもあり、子どももストレスがたまって『学校楽しくない。学童を朝から開けて』と言われることもある」と話しました。
森川氏は、県内では突然の休校で学童の人員が不足し、退職に伴う有休消化中の支援員も出勤しているところや、日中に子どもを受け入れているものの、学童に通っている子どもは対象から外す学校もあるなどの実態を報告。「感染リスクを避けるための休校ということだが、学童は子どもたちが元気に自由に遊びまわるところ。学校よりも濃厚接触は避けられない」と、一律休校を要請した政府を批判しました。
梅村氏は「子どもにストレスがたまっている実態を明らかにし、子どもにとって何が最善なのかを考える必要があります。要望実現のために頑張りたい」と応じました。