「しんぶん赤旗」11月16日付・1・2面より
日本共産党の小池晃書記局長は15日、埼玉県さいたま市と川口市で、衆院北関東比例予定候補の塩川鉄也衆院議員、梅村さえこ、大内くみ子の各氏らと街頭演説し、「強権的な菅義偉政権には早く引導を渡さなければならない。次の総選挙で野党連合政権をつくろう。北関東比例1議席から2議席以上へと広げ共産党の躍進を」と訴えました。
各会場でイラストレーターや野党共闘を進める市民、新入党員など多彩な人たちが応援あいさつ。演説が始まると立ち止まる人の列が伸び、「がんばれ」の声も。さいたま市で初めて共産党の演説を聞いたという予備校生(19)も「共感するところが多かった」と拍手を送っていました。
小池氏は、新型コロナウイルス感染拡大の第3波のもと、徹底したPCR検査での感染者保護、医療機関や保健所への強力な支援が待ったなしだと強調。「Go To」事業について「利用するかは国民の判断」と述べた西村康稔経済再生担当相を批判し、「感染したら自己責任ということか。あまりに無責任だ。立ち止まって見直すべきだ。検査と医療を充実させ、安心して旅行に行けるようにするのが政治の責任。自粛と補償はセットの大原則で暮らしと営業を本気で支える政治を」と訴えました。
小池氏はまた、菅首相による日本学術会議の任命拒否問題で政府答弁が破綻に陥っていると指摘。首相による任命は「形式的」とした40年前の国会答弁について、政府が「40年前なので真意がわからない」としながら、「任命拒否できないわけではない」という立場は40年前から一貫していると主張する矛盾を指摘し「もはや説明不能だ。説明できないなら任命拒否の撤回を」と訴えました。
小池氏は、コロナ禍で「自助」を強調する菅政権を批判し、自己責任を押し付け、経済効率を優先する政治の大本からの転換が必要だと述べ「今こそ野党が連合政権構想で新しい社会の姿を示すとき」と力を込めました。少人数学級や選択的夫婦別姓実現へ政権からも前向きの答弁が生まれていると述べ、「皆さんの力と野党共闘の力で一歩ずつ政治も変わり始めている。共産党は願いに応え政治を前に進めます。総選挙で共闘勝利、共産党の躍進でくらしに希望を」と呼びかけました。
塩川氏は、消費税減税を求める声が与野党を超えて広がっていると述べ、「減税を求める国民の声、国会での共産党の論戦があったから。共産党を伸ばし消費税5%引き下げを実現させよう」と訴え。梅村氏は「野党連合政権をめざす総選挙で議席奪還の決意です。共産党を大きく伸ばし、政権交代でジェンダー平等社会を」と力を込めました。川口市では埼玉2区のおくだ智子候補らも訴えました。