日朝協会埼玉県連合会は4日、さいたま市内の常泉寺で「関東大震災98周年朝鮮人犠牲者追悼会」を開きました。日本共産党の梅村さえこ衆院北関東比例予定候補も参加しました。
1923年の関東大震災の際、デマに惑わされた当時の片柳村(現さいたま市見沼区)の自警団によって24歳の朝鮮人青年・姜大興(カン・デフン)さんが殺されました。常泉寺には姜大興さんの供養のために当時の地域の人々が建てたお墓があります。
同会の関原正裕会長が講演。埼玉県内の虐殺行為には軍隊や警察は直接的に関わっていないとされているが、23年9月6日付の「名古屋新聞」には、川口で同月2日夜に軍隊が民衆の前で直接朝鮮人を虐殺したという目撃談が掲載されていると紹介し、「これは県庁からのデマが地域に届く前のことだ。これが事実であれば、与える影響は大きい。その後の自警団による虐殺を誘発した可能性がある」と指摘しました。
梅村氏と埼労連の新島善弘議長が来賓あいさつ。梅村氏は「外国人への考え方が変わらず、入国管理局で人権無視が現代でも行われている。たださなければならない」と訴えました。