日本共産党の梅村さえこ参院埼玉選挙区予定候補は5月22日、埼玉県坂戸市三芳野地域に計画されている越辺(おっぺ)川遊水地現場を調査しました。新井文雄坂戸市議、県農民運動連合会の松本慎一副会長らが同行しました。
遊水地は、国土交通省が越辺川の氾濫を防ぐために計画し、水田を5~6㍍の土手で囲うもの。米・小麦125㌶の大規模農家の原伸一さんの39㌶の水田の約7割と小麦3㌶が含まれています。
原さんは「説明会では、水害でダメになった作物に対する補償はなく、流入した土砂に対しても、国は何もしてくれないということです。父の代から何十年も努力してきたものに対して、上から目線の計画に怒りを覚えます。この国は、農業をどう考えているのかと初めて感じた」と語りました。
梅村氏は「住民合意もなく進めるのは良くない。農業を基幹産業として食料の確保、自給率向上に全力をあげます」と述べました。
地域では、農家らが遊水地計画の白紙撤回を求める署名運動を始め、「治水対策は必要だが、優良な水田を守りながらの治水対策は十分可能」と主張。6月には3000人の署名をもって国交省に要請する予定です。
(しんぶん赤旗2022年6月1日付より)