「しんぶん赤旗」12月30日・10面より
埼玉県嵐山(らんざん)町の国立女性教育会館の閉鎖が取りざたされている問題で、日本共産党の塩川鉄也衆院議員と梅村さえこ党ジェンダー平等委員会委員(両衆院北関東比例予定候補)は28日、佐久間孝光町長と懇談しました。共産党の城下のり子県議、川口浩史、藤野和美両町議も参加しました。
女性教育会館は、「男女共同参画社会」形成を推進する役割を担い、広大な敷地に宿泊棟や女性・家族に関する専門図書館などを備えています。町民もさまざまにかかわっており、嵐山町民の誇りとなっています。
しかし、この11月、国は町に対して現行施設を撤去移転する旨の説明を行いました。
佐久間氏は「女性教育会館はナショナルセンターとして機能強化されると認識していた。閉鎖されれば町の魂が奪われてしまうような事態だ。それだけは避けたい」と話しました。
塩川氏は「この場所で役割を果たしてもらうことが人々から望まれている。オンラインやアウトリーチで出向いていくことはこの場所でできる」と語りました。
梅村氏は「国立女性教育会館は女性たちの研修、調査、交流の場であり、貴重な資料や図書がたくさんある。この機能が撤去移転で果たせるのか。充実強化が必要」と述べました。