梅村さえこ-日本共産党党中央委委員・子どもの権利委員会副責任者
原発・放射能・災害

堆積場は操業停止を/栃木/足尾銅山跡地/塩川・梅村氏ら調査

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 日本共産党の塩川鉄也衆院議員、梅村さえ子衆院北関東比例候補は26日、栃木県日光市の足尾銅山跡地の安全対策について現地調査しました。野村節子栃木県議、酒井宏明・大沢綾子の両群馬県議、関口直久桐生市議、藤井豊足尾支部長らも参加しました。

 日光市足尾町には、古河鉱業(現・古河機械金属)の足尾銅山操業で出た大量の鉱滓(こうさい)が13の堆積場に残されています。最大の「簀子(すのこ)橋堆積場」(約700万立方メートル)は、旧足尾町の中心部から約1キロの山間に坑内廃石などを積み上げたものです。

 大雨や地震などで堆積場が崩壊すれば、下流域にある行政センターや学校、住宅などに甚大な被害が生じます。また、隣接する群馬県などの水源でもある渡良瀬川も汚染されます。堆積場の安全対策の強化と操業停止を求める住民運動が続けられてきました。

 昨年2月、堆積場の下流部に、直下の町の被害防止のための砂防堰堤(えんてい)が建設されました。12月には、堆積場の堤頂に監視カメラが設置されました。日本共産党調査団に対し、国土交通省と古河機械金属は「住民からの要望を受けて」と説明しました。

 一方で古河機械金属は、今年の春の説明会で「(堆積場は)震度6程度に耐えられる」と述べていました。今回の説明では「150ガル(震度5クラスに相当)を想定したものだ」と説明を訂正。塩川氏は「事実と異なる説明では住民の理解は得られない」と指摘。「想定外の災害は起こり得る。簀子橋堆積場は操業停止し、安全な手段での鉱滓処理を行うべきだ」と強調しました。

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