安倍晋三首相の訪米を前に、日本軍「慰安婦」問題解決全国行動と「日本の戦争責任資料センター」は4月23日、「『慰安婦』問題、解決は可能だ」と題した緊急シンポジウムを国会内で開き、約300人が参加しました。
梁澄子・同行動共同代表は、日本軍の「慰安婦」への関与と強制性を認めて謝罪した「河野談話」を「安倍首相はなきものにしようとしている」と批判。「河野談話が認めた事実に基づき、これを発展させることが被害者にも受け入れられる『現実的な解決策』につながる」と話しました。2014年6月に発表した「日本政府への提言」は、被害者も交えつくりあげたもので、同提言に従い日本政府は解決へ踏み出すべきだとのべました。
日本軍「慰安婦」としての被害経験を語った金福童さん(88)は「安倍首相は過去をわい曲している。私たちが死ぬ前に解決を」と訴えました。
尹美香・韓国挺身(ていしん)隊問題対策協議会常任代表は「戦後70年。『慰安婦』問題の解決は、被害者たちの名誉回復への道となるだけでなく、国際社会で日本の名誉を高めることになる」と話しました。
日本共産党の田村智子参院議員、池内さおり、梅村さえこ、畑野君枝、本村伸子各衆議院議員が参加しました。
【「しんぶん赤旗」2015年4月24日付】