「しんぶん赤旗」2018年2月11日付・首都圏版より
埼玉県東松山市を流れる都幾(とき)川の堤防改修を急ぐよう、流域住民が8日、国土交通省関東地方整備局荒川上流河川事務所に要望しました。日本共産党の梅村さえこ参院比例予定候補、石井祐一市議も参加しました。
昨年10月の台風21号では、同市に累積雨量303ミリの雨が降り、住宅街がすぐ隣にある、あずま町側堤防では堤防上端まで1.5メートルのところまで水位が上昇していました。
要望で石井市議は、浸水による生活破壊におびえる住民の声を紹介し「あずま町は住宅が500軒を超え、さらに増えている。大きな水害が起きる前に堤防のかさ上げを完了してほしい」と求めました。
応対した同河川事務所の植松福一・越辺(おっぺ)川出張所長は「荒川水系河川整備計画に基づいて上流・下流のバランスを見ながら整備している。指摘の堤防の改修は計画に入っているが、時期は明言できない」と答えました。
石井市議は「上流・下流のバランス」の考えは認めつつ「より多くの住宅が建設された現在は計画立案時とはけた違いの危険性がある。この点を考慮し計画の見直しを」と訴えました。梅村氏は「危険性が指摘されている箇所は早期に改修すべきです」と重ねて求めました。
そのほかに、鉄線のかごに石を詰め込んだ蛇龍(じゃかご)を使った堰(せき)が大雨のたびに破損し、補修費用の一部を支払う農家の負担になっているとして、コンクリート堰に改築することを要望しました。