「しんぶん赤旗」9月21日付・4面より
農民運動全国連合会(農民連)と群馬農民連などは20日、感染拡大する豚コレラ対策について江藤拓農水相に要請しました。同省は、ワクチン接種後の豚および豚肉の流通について畜産農家に支障がないよう対応したいと回答しました。
笹渡義夫農民運会長は、接種開始まで数力月かかるともいわれていることについて「それでは遅すぎる。一刻も早く」と要求。群馬農民連の上原正副会長は、隣接する長野県と埼玉県でも豚コレラが発生した非常事態のもと、ワクチン接種を発生地域だけに絞らないように求めました。
同省は、接種開始時期について「最速の手順で進める」、対象地域については県と調整しながら判断したいと答えました。
笹渡氏は、「豚コレラ封じ込めのためには農家負担ゼロが不可欠」と要望しました。同省は、接種費用について県と調整すると答えました。
ワクチンを接種した場合、接種地域以外への豚・豚肉の流通を国が制限している問題について、参加者が「農家から不安が出ている」と指摘。同省は、接種後も流通に支障が出ないようにしたいと回答しました。
要請は、群馬、千葉、埼玉の畜産関係者なども参加。日本共産党の塩川鉄也衆院議員、伊藤岳参院議員、梅村さえこ衆院北関東比例予定候補、酒井宏明群馬県議らが同席しました。