「しんぶん赤旗」2月25日付・地域発版より
国土交通省が、羽田空港の増便に伴い都心や住宅地の上空を低空飛行する新ルートの運用を3月末から強行しようとしている問題で23日、さいたま市で学習交流会が開かれ、100人以上が参加しました。主催は「さいたま市南区羽田空港増便問題を考える会」。
埼玉県は、同市など南部が新ルートに含まれ、2月上旬から行われた実機飛行確認を目撃した県民からは、低空飛行や騒音に不安の声があがっています。
航空評論家で元日本航空機長の杉江弘氏が講演し、新ルートについて落下物や低空飛行、騒音の問題とともに、降下角がこれまでの3度から3.5度に引き上げられたことの危険性を解明。3.5度となったのは米軍が管理する「横田空域」が影響していると指摘し、「どちらを向いて行政をしているのか」と、国の対応を批判しました。
「羽田問題解決プロジェクト」の大村究(きわみ)代表が報告。東京都品川区では新ルートの是非を問う住民投票の直接請求に取り組んでいると紹介し、「みんなの声を一つに不合理を追及していくことが必要。力をあわせましょう」と呼びかけました。
日本共産党の梅村さえこ衆院北関東比例予定候補、おくだ智子衆院埼玉2区予定候補、村岡正嗣県議、さいたま市議団、県内の地方議員が多数参加しました。