「しんぶん赤旗」10月23日・1面より
総選挙(27日投開票)は大激戦・大接戦のまま終盤戦を迎えています。日本共産党は22日、志位和夫議長が大阪府、田村智子委員長が埼玉、長野両県、小池晃書記局長が鹿児島、熊本両県を駆け巡ったほか、党幹部、比例・小選挙区候補が全国で「日本共産党の躍進で政治は変えられる。『比例は日本共産党』と広げてください」と訴えました。全国の党支部は比例650万票の得票目標達成へ、「折り入って作戦」で300万すべての読者・後援会員に声をかけようと奮闘。東京、愛知、北海道をはじめ全国のボランティアセンターには多くのサポーターやボランティアが駆けつけ、ポスティングやSNS発信などにとりくみました。
北関東2議席奪還、北陸信越議席奪還を/埼玉、長野で田村委員長
田村委員長は埼玉県所沢市、長野県上田市で訴え。所沢駅前では、衆院比例北関東ブロックの塩川鉄也(前)、梅村さえこ(元)両候補とともにマイクを握り、同ブロックで「2議席奪還で躍進させてほしい」と呼び掛けました。上田駅前では、同北陸信越ブロックの藤野やすふみ候補(元)と街頭に立ち、「藤野さんの議席をなんとしても取り戻そう」と力を込めました。
所沢駅前で田村氏は、「しんぶん赤旗」日曜版が暴露した自民党裏金疑惑の国会追及の先頭にたち、「国民の怒りの世論を巻き起こした」塩川氏の実績を紹介。
梅村氏が、共産党が総選挙で躍進し当選した後、初の国会の予算委員会質問で、子どもの医療費助成を実施している自治体への国によるペナルティーを厳しく追及し、その後になくなったことを紹介。「日本共産党が躍進することは、みなさんと取り組んできた運動を政治の中に花開かせることです」と述べると、大きな拍手が湧き起こりました。
上田駅前では、藤野氏が原発問題などの追及で国会論戦の柱として活動していたことを紹介。「北陸信越ブロックの悲願の1議席。今度こそ奪還を」と力を込めました。
田村氏は、自民党政治を変える力として、裏金追及と企業・団体献金禁止で今日の政治情勢を大きく動かしてきたこと、この選挙で賃上げの鍵が中小企業支援だと争点に押し上げ、その政策で他党を圧倒していることなどを強調。
党首討論でも、暮らし応援のために格差を正すという立場で、大企業への税優遇に切り込んでいるのも、軍事費2倍の軍事同盟強化を厳しく批判しているのも日本共産党だと述べ、「比例での躍進で自民党政治を変えよう」と呼び掛けました。
近畿で2議席めぐる攻防突破し3議席必勝を/大阪で志位議長
日本共産党の志位和夫議長は22日、大阪府の高槻、大阪両市での街頭演説で党躍進を訴えました。「比例近畿ブロックは大変な激戦です。たつみコータローさん、堀川あきこさん、2議席を巡る攻防を突破し、3議席目―清水ただしさんの議席を必ず勝ち取らせてください」と呼び掛けると、聴衆から熱い声援と拍手が湧き起こりました。
清水比例候補(大阪4区重複)が「3年ぶりに衆議院に戻していただき、みなさんの願い届ける仕事をさせて」と訴え。志位氏は「清水さんは“苦しんでいる人に笑顔を届ける政治家”です。『比例は共産党』を広げに広げ、清水さんまで必ず押し上げてください」と力を込めました。
志位氏は「日本共産党が伸びれば政治は必ず変わります」と切り出し、金権腐敗一掃、暮らしと経済、外交・平和「核兵器のない世界」―どの分野でも党が現実の政治、世界を動かしていると力説しました。
高齢者福祉が争点となる中、共産党以外の主要政党が「高齢者への医療費負担増」を競い合う異様な展開になっていると指摘。自公政権は75歳以上の「3割負担の対象拡大」を閣議決定し、維新は、公約で「高齢者全体を3割負担にする」と掲げ、代表が「受診を控えていただける」と暴言を口にしていると痛烈に批判しました。
その上で「高齢者と現役世代を対立させる議論は大間違いです。社会保障の公費支出を増やして高齢者も若者も負担軽減を図ることこそ解決策です。5年間で43兆円の大軍拡をやめ、大切な税金は社会保障にこそ使うべきです」と強調。「高齢者の人権と尊厳を大切にする政治にしましょう。日本共産党への1票こそ暮らしを良くする最大の力になります」と訴えました。
志位氏は、党が102年の歴史の中で国民とともに不屈にたたかい政治を動かしてきたと力説。「日本共産党の躍進で大阪から日本の政治を変えよう」と呼び掛けました。