「しんぶん赤旗」11月6日・11面より
総選挙で日本共産党は、塩川鉄也さんの議席は確保したものの、梅村旱江子さんの議席には届きませんでした。全国でも議席を減らし、悔しい気持ちはあります。
一方「しんぶん赤旗」スクープが決定打となり、自公は過半数割れ。埼玉県でも非公認を含めた裏金議員や現職閣僚、公明党の党首が落選し、激動の情勢を実感しています。
共産党の政策を多くの有権者に届けきれなかったことに、一党員として後悔もあります。それでも、訴えが届いたところでは共感が広がったと感じます。
「憲法9条が変えられたら困る。共産党は筋を通して頑張っている」と話す若い自衛隊員、「入管法改定反対のデモなどに行くと共産党の議員によく会うし、質問も的確で信頼できる」と話す女性(27)。数年ぶりに選挙ボランティアに参加した女性(50)は、この機会に「赤旗」日曜版を購読しました。
地元の市議会で性的少数者を差別するような質間がされた時、共産党の議員がきっぱりと批判したことで「初めて応援したいと思った」という男性もいました。
短期決戦で毎日がめまぐるしく過ぎるなか、疲れたまま取材に行くことも。そんな時、スーパー前で元気よくスタンディングし、通行人とつぎつぎと対話して支持を増やしていく80代の党員たちの姿に、30代の私が元気をもらいました。
総選挙が投開票された10月27日、「自公が議席大幅減」との報が流れると、共産党への支持を訴えた友人から、こんなメッセージが届きました。
「2000万円問題、(自民党は)大ダメージですね。これによって世論が動いていくのも目撃しました。あなたたち(赤旗記者)の仕事のすごさを今、感じているよ」
(埼玉県・藤中陽美)